okpy

Pythonエンジニア兼テックリーダーが、多くのプロジェクトとチーム運営から得た実践的な知識を共有するブログです。

UX/UIデザイナーの役割と業務

UX/UIデザイナーのプロジェクトポジション

1. UX/UIデザイナーとは?

UX/UIデザイナーは、ユーザー体験(UX)とユーザーインターフェース(UI)の両面から、製品やサービスの使いやすさ・魅力を最大化する役割を担うクリエイティブ職です。例えば、スタートアップ企業A社でUX/UIデザイナーとして働くBは、新しいモバイルアプリの設計において、ユーザーインタビューを通じて課題を抽出し、情報設計とプロトタイピングを繰り返すことで、リテンション率を40%改善しました。


2. 主な業務

UX/UIデザイナーBが担当する業務は以下のとおりです:

  • ユーザーリサーチ:ユーザーインタビュー、アンケート、ユーザビリティテストの実施。
  • ペルソナ・カスタマージャーニーマップの作成:ユーザー像の明確化と体験設計。
  • 情報設計(IA)とワイヤーフレーム作成:ナビゲーション構造やコンテンツ構成を設計。
  • UIデザイン:カラー、フォント、レイアウト、コンポーネント設計など。
  • プロトタイピングFigmaAdobe XDを用いたインタラクション設計。
  • デザインシステムの構築・運用:一貫性と再利用性のあるUI設計ルールの策定。
  • 開発チームとの連携:エンジニアとの実装すり合わせ、仕様共有。

3. 必要なスキルとツール

デザインツール

リサーチ・設計スキル

  • UXリサーチ手法:ユーザーインタビュー、ヒューリスティック分析
  • 情報設計・ナビゲーション設計
  • ペルソナ作成、カスタマージャーニー分析

デザインシステム / UIルール

開発連携スキル

  • GitHubやNotionでのドキュメント共有
  • HTML/CSS/JavaScriptの基本理解(あれば尚良)

4. UX/UIデザイナーの協業スタイル

UX/UIデザイナーは、複数の部門と連携してプロダクトのユーザー価値を最大化します。

  • プロダクトマネージャー:ビジネス要件の把握、KPIとの整合性確認。
  • 開発エンジニア:デザイン意図の共有、UIの実装サポート。
  • マーケティング:ユーザー調査の共有やLP設計の連携。
  • QAチーム:実装後の検証・ユーザビリティチェック。

5. キャリアパスと成長の方向性

UX/UIデザイナーは、ユーザーの視点からサービスの価値を最大化する重要な職種です。例えば、BはWeb制作会社でUIデザインからキャリアをスタートし、ユーザーインタビューやワイヤーフレーム作成を経験。やがてUX設計全体を主導するようになり、最終的にはデザインマネージャーとしてチームを率いる立場に成長しました。

主なキャリアパス

  • ジュニアデザイナー → UX/UIデザイナー → シニアデザイナー\ 実務経験を重ね、設計力とリサーチスキルを高めていく。

  • UXリサーチャー / UIスペシャリストへの分岐\ 分析・調査に特化、またはビジュアル表現の専門家として活躍。

  • プロダクトデザイナー → デザインマネージャー → UX戦略担当\ プロダクト全体の設計とビジネス戦略に携わる。


6. UX/UIデザイナーの将来展望

近年、ユーザー中心設計(UCD)の重要性が高まり、UX/UIデザイナーの価値はさらに上昇しています。


7. UX/UIデザイナーになるための学習方法

1. UXの基本理解とリサーチ手法

  • ユーザーインタビュー、ペルソナ作成、ジャーニーマップ作成
  • 書籍:「UXデザインの教科書」「ユーザビリティエンジニアリング」

2. UI設計の実践力

  • 色・余白・タイポグラフィ・インタラクションの設計原則
  • Atomic Designやデザインシステムの概念理解

3. 使用ツールの習得

  • Figma / Adobe XD / Sketch の基本操作
  • プロトタイピング(画面遷移、モーション設計)
  • Notion / Miro を活用したチーム連携

4. フロントエンドの基礎理解

  • HTML / CSS / JavaScript の構造把握(開発者との円滑な連携のため)

5. ポートフォリオ制作

  • 課題発見から仮説・設計・検証までのプロセスを明示
  • UIのビジュアルだけでなく、UXの文脈を説明できること

8. 日本での就職可能な企業

UX/UIデザイナーは、幅広い業界で必要とされており、特に以下のような企業での活躍が期待されます:

1. インターネット・IT企業

  • LINE株式会社:モバイルアプリやWebサービスのUX改善。
  • 楽天グループ株式会社:EコマースにおけるUI最適化。
  • 株式会社メルカリ:UXリサーチを重視した開発体制。

2. スタートアップ・SaaS企業

  • SmartHR:業務改善系SaaSにおける情報設計とUI設計。
  • freee株式会社:会計ソフトにおけるシンプルでわかりやすいUI。

3. 事業会社のインハウスデザインチーム

  • トヨタ自動車株式会社:車載UXやWebサイトの統一UI設計。
  • 資生堂:ブランド体験を高めるデジタルUX。

9. 面接での想定質問と回答例

Q1. UX/UIデザインのプロジェクト経験について教えてください。

A: 「オンライン予約システムのUX改善に携わり、ヒューリスティック分析とユーザビリティテストをもとにナビゲーション構造を再設計し、コンバージョン率を15%向上させました。」

Q2. 使用しているデザインツールは?

A: 「主にFigmaを使用しています。プロトタイピングやコンポーネントの管理にも対応しています。」

Q3. UXリサーチの経験はありますか?

A: 「ユーザーインタビュー、アンケート、ABテストの設計などを行い、定量・定性の両面から課題抽出を行いました。」

Q4. UIとUXの違いをどのように説明しますか?

A: 「UIは見た目や操作のしやすさなどの表層であり、UXはその体験全体を指します。UIはUXの一部です。」

Q5. デザインシステムに携わったことはありますか?

A: 「Atomic Designの原則に基づき、Figmaでボタンやフォームのコンポーネントを定義し、開発と連携して運用しました。」

Q6. チーム開発で気をつけていることは?

A: 「開発メンバーとのコミュニケーションを重視し、ZeplinやNotionを使って仕様の透明性を保つようにしています。」

Q7. 好きなデザインや参考にしているWebサイトは?

A:Appleの公式サイトやMaterial Designを参考にしています。情報の整理と視認性の高さが優れていると感じます。」

Q8. どのようにユーザビリティを測定していますか?

A: 「クリック率、離脱率、継続率などをGoogle Analyticsやユーザーテストで確認しています。」

Q9. フィードバックにどう対応していますか?

A: 「ユーザーからのフィードバックはすべて記録し、優先順位を付けてデザインに反映するようにしています。」

Q10. 将来的にどのようなデザイナーになりたいですか?

A: 「ビジネス視点を持ちながら、ユーザー価値とデザイン品質の両立ができるプロダクトデザイナーを目指しています。」


10. まとめ

UX/UIデザイナーの面接では、成果を生み出したプロセスの説明力と、チーム連携の姿勢が重要です。ユーザーの課題に向き合い、論理と創造の両立を意識した回答で、自身の強みを明確に伝えることが成功のカギとなります。